雪倉岳へ |
夜寝ているとポタポタと雨が降ってきて目が覚めた。
起きるとまだ真夜中。外ではゴウゴウと強い風が吹いていてその風がシェルターをバサバサと叩きシェルターの内側にびっしりとついた結露の水がテント内に降り注いでいる。
シェルター内の結露を拭き、弱くなったシェルターのテンションを張り直しに外にでてみると一面真っ白いガスに覆われていた。細引きを新たに切ったり結んだりと1時間ほど作業し再度睡眠。
夜が明けあらためて起きると夜中のガスが嘘のよう快晴。
いつもの火器セットで湯を沸かして朝食を簡単に済まし出発。
村営白馬頂上宿舎を後にしまずは白馬岳山頂へ。
白馬岳山頂 |
最高の青空、最高の眺望が広がる。
休憩するハイカーで混雑する三国境に到着。
大半のハイカーが朝日岳方面ではなく白馬大池方面を目指すのでここからは比較的静かなハイキングが楽しめそう。
三国境 |
三国境から雪倉岳へワクワクするような稜線が続く。
雪倉岳の山頂付近が雲に隠れてしまっているのが気になるが、到着した頃には雲がとれていることを期待し、強い日差しの中へ踏み出す。
雪倉岳・朝日岳方面へ |
濡れてたテントを天日干し |
雪倉岳へ |
雪倉岳避難小屋 |
避難小屋を過ぎると雪倉岳山頂へ向けて一気に傾斜がきつくなる。照りつける太陽の下ダラダラと汗をかきながら黙々と登る。
途中で振り返ると歩いてきた稜線とそこに刻まれたトレイルが一望できた。
登るにつれガスが多くなる。下から見た時に山頂にかかっていたガスは結局とれることはなく、広くなだらかな山頂に着いた時にはさらに濃く厚くなっていた。
ガスがかかっていなければ山頂からの展望も素晴らしかったのだろう。
雪倉岳山頂 |
雪倉岳の山頂からほんの少し朝日岳方面へ下るとまたすぐに青空が顔を出す。しかしその先の朝日岳はまた同じようにガスに包まれていてその全貌は見ることができない。
ツバメ岩、小桜ヶ原を越え、朝日岳山頂方面との分岐を水平道方面へ。
水平道は残雪が多くその雪解け水で出来た小さな池や沢が点在していて今までとは少し違った雰囲気のトレイル。水が多いのでその分虫も多く立ち止まってゆっくり休憩は出来なかった。
開けた湿地帯の木道を越え樹林帯に入ったあたりからポツリポツリと雨が降り始め、あっという間に本降りになってしまった。
雨が小降りになったころやっと水平道を抜け朝日小屋に到着。
朝日小屋 |
日曜日の午後ということもあるが、静かでひっそりとしていて周りの風景もとてもキレイな朝日小屋。
設営後も雨が降ったり止んだりが夜遅くまで続いたが、テント場は水はけがよく快適に過ごすことができた。
小屋のたたずまいも風景も含めた何とも言えない雰囲気がとてもよい。個人的にはいままで利用してきたテント場キャンプ場の中でも一番好きな場所になった。
<つづく>
白馬から見た朝日方面はいつか行きたい道でした。
返信削除期待に違わぬ光景。これは必訪ですね。
尖がった道よりも円みを帯びた道が好きな僕にとって
きっと最高の場所なんだろうと妄想します。
ここはホントに良かったですよ〜。
削除歩くことがホントに楽しい道でした。
是非是非一度訪れて下さい。
朝日小屋のテン場、かなりよさそうですね!
返信削除それと、トップのイラスト、いい雰囲気ですね〜!
アザッスー!
削除朝日小屋のテント場はホントにいいっすよ。
また白馬に行く機会があったら是非プランに組み込んでみて下さい〜。
免許無しハイカーの私にとって、白馬は遠いのに楽に行ける山域の1つ。
返信削除来年は雪倉方面行き決定であります!!
雪倉岳朝日岳方面はなかなかの道が続きますよ〜!是非!!
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