早朝 |
早朝、目が覚めると外はうっすらと明るくなり始めていた。
空には薄く雲がかかっていて、八丁池の水面から立ち上る水蒸気と合わさって周囲がぼんやりと霞ががかっている。
なんとも幻想的な光景。
早朝の風景1 |
早朝の風景2 |
湯を沸かしコーヒーをいれてしばしこの光景を楽しむ。
家で眠っていて賞味期限が切れているのか切れていないのかよくわからないシリアルバーやライトミールなどをコーヒーで適当に流し込み素早く朝食を済ます。
夜はあまり寒くはなかったのだが、池の畔のためかシャングリラ2の内側は結露でビッショリ。正直ここまでの結露は初めて。
拭いても拭いてもきりがないので適当にパッキングして出発する。
さようなら八丁池 |
八丁池の反対側の畔に綺麗な公衆トイレがあったので朝のお務めをすます。
まさかの水洗トイレに感謝。
トイレ |
公衆トイレのそばの展望台からは八丁池と周りの山々が見渡せるが、空一面が真っ白な雲に覆われていてなにも見えなかった。
八丁池からもまたほとんどアップダウンのないトレイルが続く。
天城トレイル |
ワサビ田 |
のんびりと歩き、 向峠、古峠を越え、八丁池のトイレから2時間ほどで天城峠に到着。
天城峠 |
ここまで2日目のコースタイムなどをあまり考えないで歩いていたので、ベンチで休憩をしながらこの日の行程をチェックする。
あらためてコースタイムを計算すると、この天城峠からこの日の目的地である船原峠の先の大曲茶屋バス停まで8時間半ほど。2日目の疲労によるペースダウンと休憩時間などを考えると9時間半はみないとマズい。
この時すでに午前9時。 大曲茶屋バス停からのバスは最終の19時半まであるが、できれば暗くなる前には到着したい。
そうと決まればあとは急ぐだけ。休憩もそこそこに出発する。
天城峠からも、道幅は狭くなったものの相変わらずのフラットが延々と続く。
1時間ほどで二本杉峠に到着。
二本杉峠 |
二本松峠でふとサコッシュを見ると、ぶら下げていたバードコールの先っぽがなくなっていた。本当にショック。
少し前からちょっとネジがユルいかな〜とは思っていたのだが、まさか外れてなくなるとは思ってもみなかった。気付いた時に締めなおしておけば、と言ってももう後の祭り。
こわれたバードコール |
二本松峠、滑沢峠を過ぎ、三蓋山への登りにさしかかると、斜面が大きく崩落し完全に道がなくなっていた。
崩落 |
手前から崩落個所を巻くようについていた踏み跡を頼りに斜面を駆け上がり、どうにか三蓋山山頂に到着。
三蓋山山頂 |
前日の万三郎岳以来のピーク。 フラットなトレイルに慣れきっていた身体が悲鳴を上げ汗が一気に噴き出す。
広大な山頂でしばしの休憩。
三蓋山からもまたまたあまりアップダウンのない道が続く。
真っ白い空と寂しいトレイル |
途中から植生がガラッと変わり、不思議な光景の森へ入って行く。
駿河湾方面からの風の影響だろうか、すべての木々の背が低く斜めに生えている。
不思議な森 |
独特な植生の不思議な樹林帯を抜け、猫越岳へ到着。
猫越岳山頂 |
猫越岳への斜面は大した傾斜ではないのだが、道に覆い被さるように斜めに低く生える木々をくぐるように歩かなければいけないので、大型ザックの僕らには相当こたえる。
ここまでかなりのペースで歩いて来たので、足腰の疲労もかなり溜まってきている。
猫越火山湖 |
気持ちの良い下り坂 |
猫越岳からの心地よい下り坂を下りると、目の前が一気に開け広い草原が現われる。
草原の斜面を舗装路まで下りるとそこが仁科峠。
草原 |
トレイル脇の展望台からは駿河湾が見渡せる。
いい眺めだがやはり雲のおかげでスッキリしない。
駿河湾 |
13時45分、仁科峠に到着。
仁科峠 |
仁科峠で休憩。そして作戦会議。
仁科峠から大曲茶屋までのコースタイムは約4時間。しかし実はもう足の疲労は限界寸前。ここからもアップダウンはそれなりにあるので、4時間で歩く自信はまったくない。
一瞬、もう一泊どこかでビバークか?とも思ったが、ビバーク適地も水場の保証もない。
そうなると決断(諦め)は早い。
ここでハイキングを終了し、この先はトレイルと平行して走っているアップダウンの少ない舗装路を歩くことを選ぶ。
残念ながら敗退。
ここから舗装路歩き |
土砂くん |
3時間近くひたすら舗装路を歩き、どうにか暗くなる前にバス停に到着。
バスに揺られ帰路についた。
<おわり>
お疲れさまでした〜。
返信削除ここは絶対に歩いとくべきトレイルですね。
後半がかなりシンドそうですが…
チャレンジする前に相談させて下さい〜
バードコールの先っちょは来年歩いたら見つかるんじゃないスかね。プリムスん時みたいにw
ぜひぜひ!ホントにいいですよ〜。
削除後半シンドいというよりは僕がコースタイムとか全く調べずに歩いた結果なんですけどね。
自業自得です。。
バードコールの先っちょは、さすがに見つかりませんよ〜(笑