2011/09/13

奥秩父最深部ソロハイク 1日目

9月9日〜11日、奥秩父最深部ソロハイクに行ってきた。






【ルート 1日目】
瑞牆山荘 → 富士見平小屋 → 大日小屋 → 大日岩 → 金峰山 → 朝日岳 → 大弛小屋(テント泊)



9月9日の早朝に電車に飛び乗り韮崎駅、そこからバスで瑞牆山荘へ。

今回の装備



さすがに平日とあってバスの中は僕と女性のソロハイカーの2人のみ。
そのたった2人の為に一所懸命観光案内をアナウンスしてくれる運転手。


午前10時に山荘に到着。さっそく歩き出す。

瑞牆山荘



緩やかな傾斜の樹林帯の中を歩き始める。

僕はいつもスロースターター。歩き始めはもの凄く遅い。

このスローペースに体がなれると、今度は一気にギアをトップに入れる。
ギアの切り替えが上手くいくと、その後どんなハイペースでも身体がついてくる。
学生の頃、長距離走が大の得意だった頃からのやりかた。

ただ、最近この勝利の方程式がまったく機能しない。
スローペースで始まってスローペースのまま息が上がってしまう。

この日もまったくペースは上がらない。
でも、日が落ちる前に大弛小屋につければいい。急ぐ必要もない。



歩き始めて小一時間もすると富士見平小屋に着いた。
噂の富士見平小屋。
特に用もないのでスルーする。

富士見平小屋



その後も適度な傾斜のトレイルが続く。

樹林帯のトレイル

その2

11時過ぎ。朝からなにも食べてないことに気付く。
適当な平地をみつけ、朝買っておいたおにぎりを朝ご飯 兼 昼ご飯としていただく。


ここまでに出会ったハイカーはバスで一緒だった女性ソロと日帰り風の男性ソロのみ。
さすが平日、静かな山が堪能できる。



4〜50分ほど歩くと、大日小屋に到着した。

大日小屋
ここはテント場もあるが素泊まり利用のみの無人の小屋らしい。

そういえば富士見平小屋に、大日小屋を利用する方は富士見平小屋で料金を支払って下さい、と書いた看板が立っていた。
逆のルートで大日小屋を利用して、そのままUターンする人はどうするのだろう?と疑問が浮かぶ。無料?


ここも用はないのでスルー。
この先の大日岩を目指す。



ほどなく大日岩へ。

大日岩

この時はまだ青空。

しかし回り込んで大岩に登れるところまで行くと

ガスに包まれた大日岩

突然ガスが襲ってきた。

こうなると登る気も失せる。

この先の天気も不安なので大岩の頂上は無視して先へ。



大日岩から先は2時間近くただひたすら高度を上げていく。

山容は樹林帯からハイマツ帯に変わり、遮るものがなくなって肌寒い風が直接身体を撫でる。

濃いガス包まれた断崖

意味深な奇岩





ガスと風は増すばかり。

先に見えるはずの金峰山山頂は真っ白な闇の中。
あとどれくらいで登頂なのかもよくわからない中、両手両足を使って岩場登り続ける。

と思っているといきなり開けた場所に出た。
あっけないフィニッシュ。

五丈岩

山頂

五丈岩の近くではソロハイカーが2人、小さな岩陰に隠れて冷たい風をしのぎながら食事をとっていた。
この日を象徴するかのような食事の風景。


中途半端な時間に朝食をとったため、空腹感はない。
真っ白なガスで展望はない。
そうなるとやることはない。

さっさと下山、寒いので先を急ぐ。




ほどなくハイマツ帯から樹林帯に変わる。
どこまでも見渡せる森林限界を越えた天空歩きを期待して金峰山に来たのだが
この風では背丈を越えた木々がありがたい。




この先、目的の大弛小屋まではもう一つ大きなピークの朝日岳を越えなければいけない。
越えなければいけないのに、どんどん高度を下げる。下げた分登らなければいけないのに。
これが精神的にこたえる。

金峰山という1日目のハイライトを終えた後に金峰山とほぼ同じ標高の朝日岳に登るのは正直キツい。巻きたくてしようがない。


そんなことを考えていると意外にもあっさりと登頂。

名前の割に地味な山頂。

朝日岳頂上

ここまで来たらあとは大弛小屋を目指して下るのみ。



ガスの切れた空

小屋までもうすこし

翌日歩く稜線(たぶん)




午後16時、大弛小屋に到着。

大弛小屋


歩いた時間はほぼCT通りの約6時間。

今回の寝床

晩ご飯

テン場の受付を済ませて設営。
身体を休める。

その後、いつものクスクスを食べ、翌日に備えて20時前には就寝した。





2 件のコメント:

  1. あれ?こんなテント持ってたんですか?
    金峰山のあの頂上、いつか見てみたいものです。
    奇石、実に不思議な形状をしていますね。。。

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  2. このテント、2人用として新規導入しました。
    そこそこ軽いんで今回はソロで使ってみたわけです。

    この岩、撮った記憶がまったくないんですよ。
    家に帰ってから写真を見てみたら写ってたんです。
    無意識のうちに撮っていたのかも。
    実に不思議です。

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