狼平 |
早朝4時半ごろ起床。
前夜は今まで経験したことのないほどのいろいろな動物の鳴き声や気配で夜中に何度も起きてしまったが、意外にもスッキリと目覚めた。
湯を沸かし、コーヒーと無印のバナナバウムを胃に流し込む。
バナナバウムは僕の中では2日目の朝食の定番。
この日は朝からあいにくの曇天。
予報では雨は降らないようだが、スカッとした青空は望めそうにない。
曇天 |
ビバーク地からしばらくは急な登りが続く。出だしから大汗。
途中、道の真ん中に雌の鹿の亡骸が横たわっていた。まだほとんど腐敗は進んでいなかったので、亡くなってそんなに日にちは経っていないのだろう。
手を合わせ横を通らせて頂く。
榧ノ尾山から1時間半ほどで稜線上の分岐に到着。
視界が一気に開け、大菩薩峠、大菩薩嶺へのトレイルと大菩薩湖が一望できる。
熊沢山と大菩薩峠 |
大菩薩湖 |
南のわずかな斜面を登ると狼平とその先の小金沢山が現われる。
草原にはっきりとトレイルが刻まれている。眺めているだけでワクワクするような光景。
狼平を望む |
墜落現場 |
狼平を望む |
狼平 |
狼平を堪能した後、その先の樹林帯へと踏み込んで行く。
今までとはうってかわって岩の多いぬかるんだ悪路。
その後は苔むした広い斜面の登り坂が続く。
←小金沢山方面 |
苔むした樹林帯の斜面 |
ぬかるんだ道や樹林帯のトレイルを抜け、小金沢山山頂に到着。
小金沢山からの展望1 |
さすが秀麗富嶽十二景、富士山の展望が素晴らしい。
どんよりとした曇り空だが、雲自体は高い所にあるようで富士山は隠れることなく見えた。
小金沢山からの展望2 |
小金沢山からは草原と木々の混ざったフラットなトレイルが続く。
笹の道 |
すぐに牛奥ノ雁ヶ腹摺山へ到着。
ここも秀麗富嶽十二景の一つ。さすがの好展望。
牛奥ノ雁ヶ腹摺山山頂 |
牛奥ノ雁ヶ腹摺山からの展望 |
牛奥ノ雁ヶ腹摺山を下るとまた気持ちの良い草原にでる。
狼平に比べると小さな草原だが何とも言えない雰囲気のある場所。
さすが賽ノ河原と名の付くだけのことはあると勝手に納得。
賽ノ河原 |
賽ノ河原を過ぎるとまた樹林帯へ。
樹林帯のトレイルへと変わっていく |
次のピークの川胡桃沢ノ頭への樹林帯の急な登りの途中でまた鹿の亡骸がトレイル上に横たわっていた。
今度は立派な角を持った牡鹿。こちらも死後それほど日数は経っていないのだろう。
手を合わせ横を通らせていただく。
川胡桃沢ノ頭 |
説明を追加 |
なかなか展望のよい川胡桃沢ノ頭を越え、続く樹林帯のトレイルをしばらく歩くと、今までのピークとは違い木々に囲まれた展望のない黒岳山頂へ到着。
黒岳山頂 |
ここまで好展望な山頂と派手なトレイルの連続だったので、展望のない地味な山頂で息抜きできて少しホッとする。
山頂を下るとすぐに開けた樹林帯が現われる。
今までとは少し違った雰囲気の森。
立っていた看板を見るとやまなしの森林100選の黒岳の広葉樹林と呼ばれるエリアらしい。
やまなしの森林100選/黒岳の広葉樹林 |
黒岳の広葉樹林を抜けるとすばらしい展望の白谷丸へ。
曇り空なのが本当に残念でならない。
白谷丸 |
白谷丸 |
この景色を眺めながらここで少しゆっくりしようかとも思ったが、少し前から冷たい風が強くなりはじめていて、開けた白谷丸では格好の餌食になってしまうので先を急ぐことにする。残念。
白谷丸を過ぎて大きく崩落した斜面の脇のトレイルを一気に下り湯ノ沢峠へ。
めまぐるしく景色の変わった派手で素敵な小金沢連嶺の稜線歩きともここでお別れ。下山開始。
湯ノ沢峠の分岐を焼山沢真木林道方面へ進む。
避難小屋 |
笹の道 |
避難小屋の脇の笹をかき分け沢沿いの道をひたすら下る。
沢沿いのトレイル |
最後は長い林道を1時間ほど歩き、12時ごろやまと天目温泉に到着。
2日間の汗を温泉で洗い流し、帰路についた。
<おわり>
狼平の眺めが良いですね。村上さん好みの景色って感じです。
返信削除あー。山で寝たい!!
こーゆートレイルは大好物です!
削除やっぱり山寝は最高ですよね〜。
さて次はどこに行こうかな。
狼平!いいですね〜。道の伸び方が最高です。
返信削除しかし、2体もホトケさんを見るとは。僕はまだ一度も見たことないです。
うー。山で寝たい!
狼平いいですよ〜。歩いていてワクワクします。
削除前日に白骨化したホトケさんを見ているので、2日間で3体見ましたよ〜。それだけ鹿が多いってことなんですかね?たぶん。
やっぱり山寝は最高ですよね〜。
さて次はどこに行こうかな。
小金沢山~白谷丸がホント気持ちよさげですね。
返信削除今年はまだ山で寝ていないので早く山で寝たいものです。
出発前日にテンションが下がる悪いクセをなんとかせねば…。
出発前にテンション下がるのは僕も多々あります!
削除アレってなんなんですかね?あれほど楽しみにしてたのに急にテンション下がりますよね〜。
でもそこを頑張って出発しないとあとあとかなりの後悔が。。
これからガンガン山に寝に行きましょ〜!