2011/11/03

浅間山(前掛山)ハイキング

10月30日に浅間山(前掛山)に登ってきた。


湯ノ平と浅間山




【登山ルート】
高峰高原ビジターセンター → 中コース → トーミの頭 → 湯ノ平口 → 前掛山登山口 → 前掛山 →
前掛山登山口 →  湯ノ平口 →  火山館 →トーミの頭 → 表コース → 高峰高原ビジターセンター


早朝に車で出発し、8時過ぎに高峰高原ビジターセンターに到着。

この日の天気予報は曇りのち雨。

もっとハイカーが溢れかえっているかと思っていたが
駐車場に停まっている車も4〜5台ほど。

やはりこんな天気の日にわざわざ来る人はいないのだろう。

高峰高原ビジターセンター

準備を整えて出発。

多くのハイカーが続々と表コースへ向かったので
僕らは誰も歩いていなそうな中コースへ向かう。


中コースに突入

中コース

中コース

中コース

針葉樹林の中のトレイルが続く中コース。

かなり近いのだろうか、平行して通っている尾根上の表コースを歩くハイカーの大きな笑い声が聞こえる。
表コースではなく中コースを選んで正解だった。


この中コースはトレイルが水の流れ道になってしまっているのだろうか、
ぬかるんだ場所が多く歩きにくい。


針葉樹林帯の中を歩く雰囲気はどことなく北八ヶ岳のトレイルに似ている。





一時間ほど歩くと、表コースと合流地点の展望の開けた尾根上に出る。


合流地点から5分ほど岩場を歩く。

9時20分。トーミの頭に到着。

トーミの頭



トーミの頭からの展望はもうスゴイの一言。

浅間山周辺の複雑に入り組んだ地形を一望出来る。





トーミの頭からの展望/浅間山

眼前には雄大な浅間山。圧倒的な存在感。


そしてその浅間山の手前には平らな針葉樹林帯の広大なエリアが広がる。
このフラットなトレイルはどうしても歩いてみたい。





トーミの頭からの展望/黒斑山・蛇骨岳・仙人岳

トーミの頭から左手の方向には黒斑山〜蛇骨岳〜仙人岳〜鋸岳の険しい稜線が広がる。

この険しい稜線上を歩くルートもあるが、今回は時間の関係上パスした。




トーミの頭からの展望/富士山・八ヶ岳

振り返ると雲海の上に突き出した八ヶ岳と、かなたに小さく富士山も見える。
本当に素晴らしい展望。

雲一つない青空の下でこの場所に立つことができたら本当に幸せだろう。






トーミの頭から草すべりと呼ばれる急な斜面に九十九折りに切られたトレイルを300m近く一気に下る。
かなりキツい。しかしそれよりも、帰りにここを登ることを考えるとすでに憂鬱。


草すべり/降りて来た斜面を振り返る

草すべりを下っている途中からついに小雨が降り出した。
急いでレインウェアを着込むほどではないが、やはり気分は沈む。




キツかった草すべりも降りて振り返れば存在感のある素敵な光景。

降りて来た斜面を振り返る


湯ノ平へ降りると独特な雰囲気の歩きやすいトレイルが続く。

やっぱり、上を目指すよりも横に進む方が好きだ。

周りの景色を堪能しながらフラットなトレイルを歩く。
最高。

湯ノ平高原1

湯ノ平高原2

湯ノ平高原3

湯ノ平高原4

湯ノ平の中央付近で天狗温泉方面から登ってくるトレイルと合流する。

分岐点の脇には大きなスピーカーが設置してあった。さすが活火山。


この湯ノ平の分岐をすぎるとハイカーの数が一気に増えた。
天狗温泉方面から登ってくるルートの方がたぶんメジャーなのだろう。




湯ノ平の分岐を越えしばらく歩くと浅間山と鋸岳の分岐が現われる。

この分岐を鋸岳方面に進んだ先が賽ノ河原。
草木の生えない荒涼とした平地が広がる。


僕らは浅間山方面へ進む。

だんだんと木々の背が低くなりすぐに森林限界を越えた。


森林限界を越え浅間山へ

ここからは火山特有の砂と石のトレイルをひたすら登り続ける。

変化のない永遠に続くかのような斜面のトレイル。
やはりこの手の道はあまり好きにはなれない。しかも雨。苦行。

見上げた先には、白い空と黒い斜面のコントラストの中に、色とりどりの多くのレインウェアが見える。




シトシトと降っていた雨が浅間山の中腹あたりから雪に変わった。
どおりで寒い訳だ。


賽ノ河原と黒斑山〜鋸岳

登山口の分岐から40分ほどでやっと浅間山の山頂へのトレイルと前掛山山頂へのトレイルの分岐へ到着。

現在浅間山山頂方面へは通行止めなのだが、皆さんガンガン登っている。
僕らは一応ルール通り前掛山を目指す。



分岐から前掛山方面へすぐのところに避難用シェルターがある。
現在活動中の活火山ならではのシェルター。


このあたりで雪がさらに勢いを強め、風も強いため吹雪のような状態に。
多くのハイカーが避難シェルターで休憩をしている。

避難用シェルター

あまりにも雪がキツいので避難シェルターでレインウェアに着替え先を目指す。





前掛山山頂へは火山活動によって片側が削り取られたかのような稜線上を歩く。

この稜線上の一番高いところが前掛山山頂。

前掛山への稜線





避難シェルターから20分ほどで前掛山山頂。

とはいっても、山頂というかただの崖の頂点のようなところ。


前掛山山頂



それでも山頂は浅間山の火口がいままでで一番近くで見れるポイント。
火口から上がる煙もはっきり見える。
大地のパワー。

煙を吐き出す浅間山




歩いて来た稜線


黒斑山などの稜線と湯ノ平、賽ノ河原が一望できる。
晴天の下でならその先に八ヶ岳や富士山なども見えたのだろ。

いつか雲一つない空の下でもう一度ここに立ちたい。


前掛山からの展望



吹きっさらしの何もない山頂はあまりにも寒いのでさっさと下山する。

来た道を黙々と下る。
雪はいつしか雨に戻っている。




湯ノ平分岐まで戻り天狗温泉方面へ5分ほどのところにある火山館という小屋へ寄り道。


火山館


ご主人に声をかけて頂き中の薪ストーブにあたらせて頂いた。感謝。



この火山館は営業小屋ではなく、動植物の研究のための拠点施設とのこと。
なのであくまでも休憩のみ。

多くのハイカーが一時の暖をとっていた。




身体も温まったところで火山館を後にし湯ノ平へ戻り、分岐をトーミの頭方面へ。

ここまで雨のため休憩出来なかったので、昼食のおにぎりを頬張りながら草すべりを目指すす。



浅間山を登って降りて来た後の草すべりの超急坂にはさすがにまいった。

雨の降る中一歩一歩ゆっくりと歩みを進め、やっとの思いでトーミの頭へ。

疲労困憊。




トーミの頭から先はせっかくなので表コースで帰ることに。

途中ここにも避難シェルターがあった。

避難シェルター

表コースは、中コースと違い開けた展望の多いルート。
雨でなければとても気持ちのいいトレイルだろう。


ヘトヘトな身体に鞭打って表コースを歩き続け、3時ごろ高峰高原ビジターセンターに戻ってきた。

高峰高原ビジターセンターで恒例の記念バッジを購入。

その後さっさと帰路についた。




<おわり>

4 件のコメント:

  1. 浅間山って山容からして富士山みたいに単調な感じなのかと思ってましたが、結構変化に富んだトレイルなんですね〜。

    日帰りには良さそうですね。
    文章からはかなり疲れるルートって印象を受けましたが、必要な体力を星五つで表すとしたら幾つくらいでしょうか?

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  2. >booさん
    ども。
    浅間山は富士山みたいですけど、西側には外輪山があったりフラットな針葉樹林帯が広がってたりと、かなり楽しめますよ。

    僕はもの凄く急な『草すべり』ってとこを行きも帰りも歩いたので、かなり疲れました。
    あと悪天候ってことも大きかったですね。
    丁度いい休憩ポイントがなかったのでほぼ不休で歩いたし。

    必要体力は☆☆☆ってトコですかね。そこそこハードかもってカンジです。

    天狗温泉からのコースだともっと楽だったのかも。

    次に行く機会があったら、切り立った外輪山の黒斑山〜蛇骨岳〜仙人岳〜鋸岳の稜線歩きをしてみたいですね。
    たぶんこっちの方が楽しいと思いますよ。

    機会があったら是非どーぞ!
    オススメです。

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  3. 僕は実家が群馬なので年末の登山はここにしようかなー。
    観光では行った事ありますが歩いてみたいです。

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  4. >yusukeさん
    なかなか楽しかったですよ〜。
    ぜひぜひ行ってみてください。

    群馬出身なんですね。
    群馬は良い山たくさんありますよね。
    四阿山とか草津白根とか武尊とか気になる山がいっぱいあるので
    ぜひぜひチャレンジしてして下さい!
    感想聞きたいです〜。

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